最近、昔の仕事仲間との再会があり、私は教員になってからの時間の流れを意識するようになった。
コロナ禍の2年半は私たちの生活様式を根底から覆し、さらにあと数年は続く。
リモワが推奨され、週休3日が当たり前の世の中になりつつある一方、人々に求められるスキルはITに絞られた。
私の子供たちには伝えたが、これからの世の中、学歴は信用度であり、どの道に進もうがあるに越したことはない。
学力は専門職種に就くために求められる資質であり、科挙を彷彿とされる役人に必要だと。
今の中学生が大学を出る頃には、ほとんどがサービスや技術で稼ぐか、エンジニアとなり、株主のために知恵を絞る。
知恵とはプログラミングそのものであり、共通項を探し出し、数値化や自動化を図ることができる一種のひらめきである。
私はこれから校務文書の自動化を図り、面倒なムダを省き、ライブ授業の質の向上に努める。
やはり某予備校でもそうだが、サテライトは身につかないと思う。
師から弟子への暗黙知の継承が図れないばかりか、学習者は師からそれを盗めないからだ。
暗黙知をいくつか形式知に変えることは、敷居を低くする意味で必要であるが、決して本物は生まれない。
この極限まで高めた形式知への変換こそ、我々に求められるこれからの資質能力であり、それを継承する生徒、若手教員たちの中で新たなひらめきになることが喜びである。